I.総論

 北朝鮮において軍事力と言えば、軍隊と武装自体だけを意味するのではなく、国家の国民全体が有している戦争遂行能力を意味する。軍事力には、人、武装、陣地の3つの要素が含まれる。人と言えば、銃を使える能力を持った全体を言う。

 北朝鮮の場合、満16歳以上の老若男女全てが自動小銃の扱い方を知り、使い方を知る。北朝鮮は、人にあって最も重要な戦闘能力は、政治思想的準備(精神力)と見ている。北朝鮮住民の精神思想的特徴は、次の通りである。

 第1に、朝鮮労働党と金正日に対する忠誠心である。北朝鮮住民は、絶対多数が朝鮮労働党と金正日を精神的支柱として、心の支えと思い、自分の運命を委ねている。金日成、金正日の思想で武装し、党と首領のために1つの命を草木のように捧げなければならない政治思想的覚悟が比較的透徹している。

 第2に、祖国と人民に対する無限の愛と犠牲精神である。北朝鮮住民が憧憬する祖国は、「主体の社会主義祖国」である。彼らは、資本主義社会は、富者が富み、貧者が貧しくなる差により、絶対多数の一般国民は、全員が資本家、地主の奴隷として悲惨な生活を送っていると知っている。我が韓国社会に対しても、そのように考えている。朝鮮民族第1主義精神が強く、ナズナご飯に甘んじても、米国、中国、ロシア等の強大国に隷属しては生きられないと考えている。北朝鮮は、住民は、1つしかない命だが、2つとない祖国のために命を捧げることを公民の最高の栄誉、栄光とするように教養する。

 第3に、「日米帝国主義」の地主、資本家階級に対する憎悪心と敵対感である。米国と日本を我が民族の不倶戴天の敵と断罪しており、我が大韓民国を「米国の植民地、傀儡、手先」と規定し、打倒しなければならないとしている。米国・日本・大韓民国と必ず1度は戦わなければならず、戦えば、勝つことができると考えている。

 第4に、組織力、集団力、団結力である。北朝鮮住民が備えている組織力、集団力、団結力は、世界のどの国でも探してみることが難しいだろう。全ての住民が朝鮮労働党の組織を始めとする政治組織に網羅されており、組織を離れた成員は、犯罪者の外にはいない。普段からの集団、組織生活を通して、個人よりも組織と集団がより貴重であり、集団の利益のためには、全てを捧げる集団主義の教養を受けており、これに適応している。

 北朝鮮住民が持っているこのような精神思想準備が軍事力において核を成している。冒頭にこのような問題を提起するのは、技術万能主義に慣れている韓国の人間の思考方式は、北朝鮮の軍事力を評価するとき、この部門を極めて疎かにするためである。このため、北朝鮮の軍事力維持の実態を評価するにあたって、兵力や武器よりもこの部門に大きな関心を向けなければならない。

 武装装備の側面でも、北朝鮮は、最先端の科学技術を備えた現代的な武器は、いくらも保有することができないが、現代戦に欠かせない飛行機、ミサイル、戦車等を自国の技術と努力で生産しており、北朝鮮軍を武装させているのである。北朝鮮は、既に1960年から国防建設において、「自衛路線」を提起し、山と河川が多い我が国の地形条件と朝鮮人の体質に合った武器を開発した。北朝鮮は、中国、ロシアの直接的な技術的支援、協力なく、飛行機、潜水艦、ミサイルを生産している。一部の北朝鮮軍事専門家は、北朝鮮が持っている武器は、全て在来型で、老朽化しているというが、これは、非常に誤った評価である。現代的な機動装備を充分に備えており、軍事訓練等においてその威力を見せている。

 軍事基地も全国を難攻不落の要塞にしている。全ての人民軍部隊が坑道に依拠して戦うことができ、坑道化が既に完成している。飛行機、戦車、ミサイル等の全ての武器と戦闘技術機材が坑道内にある。坑道がイラクのようにバンカー式ではなく、海抜400〜500mの山の下に建設されている。全ての軍事工場が100%永久坑道化されており、坑道でミサイル、飛行機を始めとする武器・戦闘技術機材を組立し、弾薬を生産している。主要民需工場もまた、戦時に生産を継続できる工場候補地(坑道化された工場)を持っている。

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最終更新日:2003/03/18

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